車日記

マニュアルシビックの思い出

マニュアルシビックの思い出

オートマ限定免許なんてモノが当り前に存在する現代において、今の若い人にはなじみが薄いかもしれませんが、昔はマニュアル車の方が多く、当り前の存在でした。

 

イメージというのは怖ろしいもので、当時はオートマの方が避けられるイメージだったんです。
なぜかと言うと、買う時高くて、燃費も悪くて、オートマ周りの故障の苦労話が少し誇張されていたせいかもしれません。
そんなわけで、私が初めて買った普通乗用車は、ホンダシビックのマニュアル車でした。

 

今でこそオートマの楽さにすっかり慣れてしまっている私ですが、マニュアル車でなければ体感できないことがあるので、時々、往時を思い出しては、無性にマニュアル車に乗りたくなることがあります。
なにがそんなに魅力的かというと、僅か1500ccクラスのシビックでさえも5速で走行すると、オートマ4速とは全然違うドライヴフィールを味わえるところです。
どこまでも吹き上げっていく感じ、どこまでも加速していく感じと言うのでしょうか。
オートマ車でも高級車なら味わえるのかもしれませんが、1500ccクラスであのドライヴフィールを味わうのは、4速オートマでは多分無理でしょうね。

 

また、下り坂や前方の信号が赤になった時などに、ついついやってしまうのが、クラッチを切った状態での慣性走行です。
通常、オートマだとアクセルを離した時点からエンジンブレーキが効き始め、それがGとして体に感じられるために、ちょっとした圧迫感を感じるのですが、慣性走行の場合はそれがなく、滑るような感じで走っていきます。
エンジンブレーキの圧迫感を感じない減速というのは、オートマ乗りになってしまった今となっては、美化された遠い思い出のようにも感じられますが、確かに良い思い出ではありますね。
この車は、初めて買った普通乗用車ということだけでなく、時代の影響も受けたためにその後に買った他の車にはない思い出もあります。

 

そう、この頃、遂にスパイクタイヤが禁止されてしまったのです。
今の若い人には何のことか分からないかもしれませんが、当時の積雪寒冷地のドライバーにとっては、まさに一大事でした。
なにしろスタッドレスタイヤの信頼性がまだ確立していなかった時代です。
しかも、去年までスパイクタイヤを履いていたドライバーの中には、ついうっかり例年通りの運転をして、しかし今年履いているのはスタッドレスタイヤであるため、ツルッと滑って
どーん、とか、それこそそこら中でスリップ事故が頻発しました。
今のスタッドレスタイヤは性能も向上したし、ドライバーの方もスパイクタイヤ装着時のような走り方はしなくなったので、まさに隔世の感がありますが、当時は、それはもうおっかなびっくりで、とろとろ走っていた記憶があります。
こちらの方は、あまり良い思い出ではありませんが、印象はとても深いものがありますね。